近年、AI技術の進歩により、デザイン制作のプロセスは大きく変わりつつあります。 しかし、すべての工程をAIだけで完結させるのではなく、「AIが得意なスピード」と「人間(プロデザイナー)が得意な品質管理・微調整」を適切に組み合わせることが、現時点で最も高品質かつ短納期を実現する方法です。 私はこれを「ハイブリッド・デザインフロー」と呼び、以下の4つのステップで制作を行っております。
まず、画像生成AIに対して、どのような画像を作らせるかという「指示書(プロンプト)」を用意します。 ゼロから英語で指示文を考える必要はありません。 文章作成AI(ChatGPT, Gemini, Claudeなど)に「優秀なアートディレクター」としての役割を与え、指示書を作らせるのがコツです。 以下の【指示作成用テンプレート】をコピーし、末尾の「依頼内容」を埋めて文章作成AIに入力してください。 これだけで、デザインの専門的なルールが守られた、高品質な画像生成用プロンプトが完成します。
あなたは「画像生成AI(Nano Banana Pro)」のためのプロンプトエンジニア兼アートディレクターです。
以下の【基本テンプレート】をベースに、ユーザーからの【依頼内容】を反映させた、新しい画像生成プロンプトを作成してください。
# 制約事項
1. **構造の維持**: `=== 掲載する文字 ===`、`=== 掲載する画像 ===`、`=== デザイン ===` のセクション構造は崩さず維持してください。
2. **具体的記述**: 抽象的な依頼(例:「かっこよく」)があった場合、具体的な視覚的指示(配色、構図、ライティング、モチーフ)に変換してプロンプトに記述してください。
3. **整合性**: スタイル変更に伴い、配色やフォント指定、背景の描写も矛盾がないように書き換えてください。
4. **画質指定**: すべてのプロンプトに必ず「画像: 4K高画質」という指定を含めてください。
5. **出力形式**: そのまま画像生成AIに貼り付けられるよう、プロンプト全文をコードブロックで出力してください。
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【基本テンプレート】
=== 掲載する文字 ===
# メインコピー
- 1行目: AI×デザインで
- 2行目: 新事業を創出
# サブコピー:
〜社員AI活用率90%超・デザイン費削減達成する方法〜
# 日付・場所
- 2026/2/9(月) 21:30~22:30
- オンライン
# 登壇者
- 社名: 株式会社SHIFT AI
- 肩書き: デザイン部長/講師
- 名前: 川合 卓也
=== 掲載する画像 ===
# ロゴ
- KAWAI DESIGN
# アイキャッチ
- ビジネスマンの写真
# 背景
- 抽象イメージ(幾何学など)
- 複雑で密度が高い表現は禁止
- 文字の視認性を優先
=== デザイン ===
# サイズ
- アスペクト比: 16:9、横長
# 配色
- 背景: #f0f2f5
- メイン: #0062ff
- アクセントカラー: #003b99
# フォント
- 和文: Noto Sans JP(Regular / Bold)
- 欧文: Avenir(Regular / Bold)
# スタイル
- 画像: 4K高画質
- フラットデザイン(アイキャッチ以外)、平面的
- ドロップシャドウは禁止
# レイアウト
- 文字のジャンプ率:高い(メインコピーが一番大きい)
- ロゴの周りはロゴの高さの1/4余白を設ける
- ロゴ、日付・場所:画像下
- アイキャッチ: 画面右
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【依頼内容】
(※ここを作成したい内容に書き換えてください)
- メインコピー:
- サブコピー:
- 登壇者:
- 登壇者の肩書:
- 開催日時:
- スタイル:
ポイント 上記のテンプレートを使うことで、AIは「レイアウトの余白」や「配色のコード」、「フォントの指定」といった、プロのデザイナーが気にする細かいルールを自動的に守った指示書を作成してくれます。
効率化のヒント 「Genspark」や「Felo」のような複数モデルを並列で使えるツールを活用すると、異なるニュアンスの指示書を一度に比較・生成できて非常に効率的です。
STEP 1で作成した指示書をもとに、デザインの土台となる画像を生成します。 ここでは文字の描写や、後からの修正がしやすい最新のAIモデル(GoogleのNano Banana Pro)を選定して使用します。 そして、この画像をLovartやSkyworkなどの「要素編集・文字修正」ができるツールへ渡します。生成段階からこれらのツールに依頼してもOKです。
Lovart / Skywork 生成された画像の一部だけを修正したり、要素を編集したりする機能に優れています。
**Manus / Felo **画像内の文字情報の修正に特化しており、正確な情報を反映させる際に活用します。 Lovart https://www.lovart.ai/ja/home?sourceId=900472 Skywork 専用リンクからSkyworkに登録すると、利用費用が20%OFFになります。 https://skywork.ai/p/vNRHfd Manus ここから登録すると500クレジット付与されます。 https://manus.im/invitation/5GISWGFJ51S34C Felo https://felo.ai/?invite=pPvgJor4YDBMr
生成された画像を確認し、必要に応じてその場で修正を加えます。 ある程度形になった段階で、お客様へデザインの方向性をご確認いただきます。
これまでの手描きのラフ(下書き)とは異なり、「ほぼ完成形に近いビジュアル」でご提案できるのが最大の特徴です。 メリット 初期段階で具体的な完成イメージを共有できるため、「思っていたものと違う」といった認識のズレを防ぎます。 また、修正のご要望があっても、AIを活用することで数分程度で別案を提示できるため、合意形成までの時間を大幅に短縮できます。
ここからは、プロのデザイナーが手作業で仕上げを行う工程です。 AIが生成した画像をそのまま使うのではなく、あくまで「高品質な素材」として扱います。
AIで作った一枚の画像を、Lovaerなどのツールを使って「人物」「背景」「文字」などの部品ごとに分解します。 Lovartでは「要素を編集」機能として提供されています。その後、個別の素材データとしてPNG抽出します。
分解した素材を、プロ用のデザインソフト(Adobe IllustratorやCanvaなど)に取り込み、最終的なレイアウトを組み上げます。
文字の間隔(カーニング)の調整、微妙な色味の補正、全体のバランス調整など、AIが苦手とする細部を人間が丁寧に整えます。 ゼロから素材を探したり描いたりする時間をAIで短縮し、浮いた時間を「細部のクオリティアップ」に充てることで、効率的に高品質な成果物を生み出します。
AIは何でも自動で行えると思われがちですが、すべての工程を任せることは品質の観点から最適ではありません。