Gemini CLIのアップデート情報、追いかけていますか? 2026年3月17日、v0.34.0がリリースされました。起動速度の改善、UI刷新、コマンド体系の整理。そして「無料枠でProモデルが使えなくなる」という重要な予告も含まれています。 今回のアップデートで何が変わり、あなたの作業にどう影響するのか。1つずつ解説します。
今回のアップデートで最も体感しやすい変化は「速さ」です。 1つ目は JIT(Just-In-Time)GEMINI.md Loading。プレビュー機能として導入されました。 GEMINI.mdとは、プロジェクトごとのルールや指示を書いておくファイルです。Claude CodeでいうCLAUDE.mdに相当します。 これまでは起動時にすべてのGEMINI.mdを一括読み込みしていました。モノレポのように複数ディレクトリを抱えるプロジェクトでは、使わないディレクトリの設定まで毎回読まれていたわけです。 v0.34.0からは、あなたが実際にそのディレクトリにアクセスした時点で初めて読み込まれます。必要になるまで読まない。大規模プロジェクトほど恩恵が大きい変更です。 2つ目は 起動パス自体の最適化。ブートアップ処理全体が見直され、JIT Loadingとは別軸で起動時間が短縮されています。
コマンド周りに3つの変更が入りました。
/footer コマンドの強化。 CLIのフッター(ステータスライン)に表示する項目を、対話的に設定・並び替えできるようになりました。作業中に見たい情報を自分で選べます。
スキルの直接呼び出し。 /skill-name と打つだけでスキルを即座に実行できます。Claude Codeのスラッシュコマンドと同じ感覚です。
コマンド名の衝突解消。 ユーザー定義とワークスペース定義で同名のコマンドがある場合、user.command-name と workspace.command-name で区別表示されるようになりました。
UI/UXには5つの改善が入っています。
Thinking UIの刷新。 AIが長時間タスクを処理している間の表示が全面的に作り直されました。何を考えているのか、進捗がわかりやすくなっています。
承認ダイアログの改善。 ファイル操作やコマンド実行の承認画面で、プランが途中で切れなくなりました。これまでは長い計画が省略表示されていましたが、高さ制限が撤廃され、全体を確認してから判断できます。
MCPサーバーの名前統一。 セキュリティポリシーやスキル、コンテキストファイルでMCPサーバーを参照する際に mcpName が使えるようになりました。管理の手間が減ります。
シェル出力のフォーマット改善。 コマンド実行結果が適切にフォーマットされるようになりました。
自動許可の設定追加。 security.autoAddToPolicyByDefault を有効にすると、低リスクなツールの承認で「全セッションで許可」がデフォルト選択になります。毎回「Allow」を押す手間がなくなり、作業の流れが止まりません。
拡張機能にも注目すべき動きがあります。
一括アンインストール。 --all フラグで全拡張機能をまとめて削除できるようになりました。環境をリセットしたい時の手順が1コマンドに。
NVIDIA cuOpt拡張。 NVIDIAの最適化エンジン「cuOpt」をGemini CLIから操作できます。ルーティング問題や線形計画法(LP/MILP/QP)を、数百万変数の規模で解ける拡張です。物流・サプライチェーンの最適化に関わる方には大きなニュースでしょう。
Qodo拡張。 複数のリポジトリを横断してセマンティックなコード検索ができます。インデックスは毎日更新。大規模なコードベースを扱うチームにとって、「あのコードどこにあったっけ」が解消されます。
地味ですが把握しておくべき変更が2つ。
/chat と /resume のUXが統合されました。会話の再開がよりシームレスになっています。
/compact が /compress のエイリアスになりました。手動でコンテキストを圧縮したい時、どちらの名前でも動きます。
ここが今回最も注意すべきポイントです。 優先ルーティングの導入。 ライセンスの種類とアカウントの状態に基づいて、リクエストの優先度が変わります。無料ユーザーは混雑時にレスポンスが遅くなる可能性があります。 無料枠でのProモデル廃止。 3月25日から、Gemini Proモデルが無料枠では使えなくなります。無料ユーザーはFlashモデルのみに制限されます。Gemini CLIの魅力の1つは、高性能モデルを無料で使える点でした。本格的に使い続けるなら、有料プランへの移行が必要になります。 この変更は 2026年3月25日から 適用される予定です。無料ユーザーはFlashモデルのみに制限されます。あと数日で切り替わるので、影響の確認は急いだほうがいいでしょう。
今回のアップデートは、3つの方向を示しています。