「佐藤可士和」という人物をご存知でしょうか。 ユニクロ、GU、セブンイレブン、Tポイント、今治タオル、Honda N、ヤンマー、くら寿司など、数多くの企業にクリエイティブの力を提供しているスーパースターです。
クリエイティブディレクター ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。グローバル社会に新しい視点を提示する、日本を代表するクリエーター。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブン・ジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。近年は日清食品関西工場や武田グローバル本社など、大規模な建築プロジェクトにも従事し、「ユニクロパーク横浜ベイサイド」「くら寿司浅草ROX店」は、特許庁による日本国内初となる内装意匠に登録された(2020年11月)。また、文化庁・文化交流使としても活動し、日本の優れた文化、技術、コンテンツ、商品などを海外に広く発信していくことにも注力している。 彼の制作事例が掲載されているWebサイトはこちら https://kashiwasato.com/ 海外では「ポール・ランド」という代表的なグラフィックデザイナーがいるのですが、可士和さんは日本のポールランドのような存在だと思います。 私は芸術学部がある大学に入り、デザイン関連の仕事を今でも続けています。大学時代に可士和さんのことを知り、そこからずっと、いわゆるファンです。 かれこれ10年以上デザインの仕事をしていますが、今でも佐藤可士和さんが一番憧れのクリエイターです。 今回はそんな可士和さんが書かれた書籍や、関わっている書籍を紹介します。 可士和さんの話は本当にどれも明快でシャープ、読んでいて気持ちが良いです。可士和さんの成果物が明快なのは、普段の生活や話から生まれるものなんだと思いました。 かなり多くの書籍を紹介してしまいますが、どれか一冊でも読んでいただけるとうれしいです。 クリエイターではない方にも手にとっていただき、「デザインってこういうものなんだ」「クリエイティブなことは特別なことじゃない」「可士和さんすげー!(一番うれしいかも)」ということを感じていただきたいです! ※本ページはプロモーションが含まれています
まずは処女作。佐藤可士和さんの代名詞ともいえる「整理」について書かれた書籍です。 実は、今でこそシャープな印象を持たれる可士和さんですが、小学生の頃は部屋がちらかっていることが普通だったようです。 ある日、ガキ大将のようなクラスメイトの家に遊びに行った際、部屋がビシっと整理されていることに衝撃を受けたそうです。 そのことがきっかけで、帰宅してすぐ部屋を整理したことから可士和さんの整理熱が始まったようです。 整理=佐藤可士和さんというくらい、整理を大事にしている可士和さんの処女作を読み、溢れかえっている情報、物を整理してみませんか?
処女作である整理術は目の前にある情報をいかに整理し、本質を見抜くかを問う内容でした。 こちらは、「前提を疑う」ことで、新たな価値を見出すことにフォーカスしています。 物事の本質を探っていく行為は、クリエイターだけでなく、ビジネスマンや主婦、学生の方にも活用できると思います。 絵を描く人や、動画を作れる人だけがクリエイターではない。あらゆる人がクリエイティブになれると気づかせてくれる一冊です。
この書籍は佐藤可士和さんではなく、奥様の佐藤悦子さんが書かれた書籍です。 ご本人が書く書籍とはまた違い、可士和さんのお人柄を知ることができる貴重な一冊です。 個人的に、佐藤可士和さん関連の書籍で一番好きです。 「あぁ、可士和さんもこういう一面があるんだ」という面白さがあります。 ユニクロのグローバル展開の話では、スケジュールがタイトなことが原因で可士和さんを悦子さんが説得しているシーンもあり、とても面白かったです。 各案件について、どんな場面で迷い、苦心し、工夫したかを具体的に知ることができるので、日々の業務で活かせる情報が満載です。
前に紹介した3冊と比べると、割と最近出た本になります。(と言っても2019年に出版されていますね。時が経つのは早い。) 昔からおっしゃっていることにブレがなく、より研ぎ澄まされていっている印象です。 帯にも書かれているように、課題・コンセプト・ソリューションという切り口が明快で、読んでいて気持ちの良い一冊です。 小さくて持ちやすいので、電車などで読むには最適です。
Pen BOOKSシリーズです。昔、Penで佐藤可士和さんの特集があったのですが、その増補新装版です。 冒頭、ユニクロの柳井正さんとの対談があるのですが、新旧で対比ができて面白いです。 個人的に、佐藤可士和さんはユニクロがきっかけで佐藤可士和になったと感じています。(偉そうですみません。) それまでは広告やパッケージなどのコンテンツを担当していた印象ですが、ユニクロを担当されてからは企業まるごとデザインされています。 広告やパッケージを担当されていた際も、街をメディアにしたり、初めて背の低いペットボトルを提案したりと、斬新なアイデアをどんどん打ち出していました。 しかし、企業のデザインをするようになってから、物というより場や空気を作っていくようになっていったと私は感じます。 せっかくなので、旧版のPenも共有しておきます。 旧版もPen Booksとして出版されていますね。
「デザインノート」というデザイン雑誌の対談コーナーを切り出して集めた書籍です。 当初、デザインノートは2ヶ月に1回出版されていたのですが、毎号楽しみで仕方なかったのを思い出します。 ほぼ毎回、前の方のページで佐藤可士和さんが紹介されていたのですが、たまに紹介されない号もありました。(当初、紹介されなかった号の月はだいぶテンション下がりました笑) ただ、対談コーナーは毎回あり、必ず佐藤可士和さんのお話が読めるのは嬉しかったです。 佐藤可士和さんが会いたい人に会うという企画で、ご本人にとっても有意義なコーナーだったと思います。 「あこがれのクリエイター佐藤可士和が、この人と何を話すんだろう」というワクワク感があったのを覚えています。 全く違う業種や立場でも、深いところでは共通している部分があり、大変興味深い対談ばかりです。
こちらも「ブレーン」という広告関連の雑誌で人気だったコーナーの抜粋です。 ブレーンもめちゃくちゃ読んでいました。あまりグラフィックデザインやアートディレクションに特化した雑誌ではないので、可士和さんが出ることは少なかったのですが(それでも他の方よりは出演頻度が高かった気がします)、質問コーナーの連載がありました。 ご自身から発したものではなく、読者からの質問に答えるコーナーなので、別の切り口として興味深かったです。 可士和さんいわく、ご自身を「スーパーポジティブシンキング」とおっしゃっています。そういう状態を保とうという意思が素晴らしいと思いました。 スキルだけでなく、仕事への姿勢や体調、コンディションにも気をつかっているクリエイター、デザイナーはなかなか少ないのではないでしょうか。
ユニクロの柳井 正さんが可士和さんにユニクロのグローバル展開を依頼しようと思ったきっかけとなった番組です。 佐藤可士和さんが出演されている番組は一通り観ているのですが、この回は特に何度も見返しています。 「プロフェッショナル 仕事の流儀」のフォーマット通り、普段の仕事シーンや難題に頭を抱えるシーン、成功を手にしたシーンなど、一通りの可士和さんを観ることができます笑 朝の通勤前に観てモチベーションを上げたりもしていました。 可士和さんのように、シャープで人々に刺さるクリエイティブを生み出していきたいです。
テレビ番組つながりで、小山薫堂さんと可士和さんの対談を紹介します。 「このお二人、面識あったの?」と思いました。 二人の考え方の違いや共通点を聞くのも勿論楽しいのですが、何と言っても、お互いの事務所に行って対談するのがむちゃくちゃ面白いです。 小山さんの遊び心ある事務所に可士和さんが驚き、可士和さんのスッキリした事務所に小山さんが驚き。 お二人の反応がとても面白かったです。これは手段があればぜひ動画で観ていただきたい。
おそらく、偉い立場になっていくほど打ち合わせが増えていくと思います。 「佐藤可士和さんが打ち合わせの本を?」と最初は疑問に思いました。 ただ、時間の使い方をデザインするのもクリエイターの仕事だと思うと、不思議なことではありません。 デザイナーは物を作る仕事と思われがちですが、「どうビジネスを前に進めていくか」というもう少し俯瞰した目で見ることができると、一歩前を行くクリエイターになることができそうです。 「忙しい」 × 「クリエイター」だからこそ気づける、打ち合わせ術がそこにあります。
「最初は3〜5冊くらい紹介できれば良いか」と思っていたのですが、思い出すとどんどん読んだときの記憶が蘇り、結果たくさん紹介することになってしまいました。 みなさんが欲しい情報、立場、環境はそれぞれ違うため、どの本を一番おすすめするかは難しいところです。 ただ、どの本も本質的なことを探っていく内容になっているので、絶対ためになる内容になっていると思います。 デザイナーはもちろん、あらゆるビジネスマンに読んでいただければ、日本がもっとクリエイティブになると信じています。