「積読が増えるばかりで、ちっとも成長していない気がする」 もしそう感じているなら、それはあなたのせいではありません。 「情報を得るために本を読む」という行為自体が、すでに時代遅れだからです。 結論を言います。 9割のビジネス書は、もう必要ありません。 「ハウツー(やり方)」はAIに聞いた方が100倍速く、正確だからです。 では、これからの時代、私たちは何を読めばいいのか? 現役デザイナーの私が実践している、AI時代を勝ち抜くための「脳のマッサージ」としての読書術を公開します。
書店に行けば「最短で稼ぐ方法」「3日でわかるマーケティング」といった本が溢れています。 しかし、これらは真っ先に価値を失います。 理由は単純。 AIの方が「あなた専用の正解」を瞬時に出せるからです。
例えば、Excelの関数を知りたくて本を買う人はいませんよね? 今やビジネスフレームワークやマーケティング理論も同じです。 ChatGPTに「私の会社の商材は〇〇で、ターゲットは30代男性。最適なSNS戦略を3つ挙げて」と聞けば、本を1冊読み通すより遥かに具体的で、実行可能なプランが30秒で手に入ります。 本に書かれている「一般的な正解」を必死に暗記するのは、スマホがあるのに公衆電話の場所を覚えるようなものです。
さらに、技術やトレンドは秒単位で変わります。 出版までに数ヶ月かかる書籍の情報は、書店に並んだ瞬間、すでに「過去の遺物」になりつつあるのです。
「じゃあ、本はオワコンなのか?」 いいえ、逆です。 「情報」としての価値が下がる分、「体験」としての価値が暴騰します。 そこで重要になるのが、「哲学書」や「自伝」です。
AIは「成功法則」をまとめるのは得意ですが、「死ぬほどの絶望からどう這い上がったか」という感情の機微(きび:容易には察せられない微妙な事情)は語れません。
哲学書も同様です。 「どうすれば効率的か?」はAIが答えますが、「そもそも、なぜ効率的である必要があるのか?」「豊かな人生とは何か?」という問いは、人間だけが発することができます。 これからの読書は、答え合わせではなく、「自分の中に新しい問いを立てるため」に行うものになります。
私はデザイナーとして働いていますが、仕事に行き詰まった時ほど、デザインとは無関係な本を開きます。 それは知識を得るためではありません。凝り固まった脳をほぐす「マッサージ」のためです。
AIを使う最大の欠点は「最短距離で正解に辿り着いてしまうこと」です。 無駄がなく効率的ですが、そこには「意外性」がありません。 一方で、本をパラパラとめくると…
目的を持たずに本を開くことは、脳のストレッチに似ています。
この著者はなぜこんな考え方をするんだろう? 自分だったらどうするだろう? 他人の思考プロセスを追体験することで、自分の凝り固まった価値観が揺さぶられます。 「記憶するため」ではなく「柔軟になるため」に読む。 このスタンスに変えるだけで、読書の質は劇的に変わります。
では、具体的にどんな本を選べばいいのでしょうか? 私が実践している3つの基準を紹介します。
「明日使えるテクニック」はGoogleやAIで十分です。 「100年後も読まれていそうな本」を選んでください。 古典や名著には、時代を超えても変わらない「人間の本質」が書かれています。
共感できる本ばかり読んでいては、脳のコリは取れません。 あえて「理解できないジャンル」「嫌いなタイプの著者」の本を手に取ってみてください。 その違和感が、新しい視点を生むトリガーになります。
最初から最後まで読む必要はありません。 リラックスしてパラパラとめくり、「目が止まった一行」だけを味わう。 それだけで、脳のマッサージ効果は十分です。
最後に、要点を振り返りましょう。