「資料作成のために、イメージ通りの画像が欲しい」「でも、画像生成AIを試しても、“なんか違う”ものばかり出てくる…」。 そんな経験はありませんか?Googleの最新画像生成AI「Imagen 4」は、簡単な言葉から高品質な画像を生成できますが、その真価を引き出すには少しコツが必要です。 本記事では、Googleの公式プロンプトガイドの監修も務めた私がお伝えする、狙った画像を的確に生成するためのシンプルな思考法を解説します。 https://twitter.com/kawai_design/status/1956127605100347508 プロンプトガイドのダウンロードはこちら https://cloud.google.com/resources/content/intl/ja-jp/imagenpromptguide?hl=ja この方法を実践すれば、AIとの意思疎通が劇的にスムーズになり、あなたの創造性を最大限にビジュアル化できるようになるでしょう。
ポッドキャストでも同じテーマでお話ししました。ながらインプットしたい方はぜひご活用ください。 https://youtu.be/lgR_KPc_p7Q ぜひフォローをお願いします。
画像生成AIに的確な指示を出すための鍵は、プロンプトを「レイヤー(層)」で考えることです。具体的には、生成したい画像を以下の4つの要素に分解してAIに伝えます。
画像生成AIを使い始めたばかりの人がやりがちなのが、「男性の写真」や「美しい風景」といった非常に曖昧なプロンプトの入力です。 もちろん、これでもある程度の画像は生成されますが、結果はAIの解釈に大きく依存するため、意図しないものが生まれることがほとんどです。 これは、人間同士のコミュニケーションに似ています。「何か面白い話をして」と頼まれても、相手はどんな話題を求めているのか分からず困ってしまいます。 AIも同様で、具体的な指示がなければ、学習データの中から最大公約数的な、当たり障りのないイメージを出力するしかありません。 AIにこちらの意図を正確に伝えるには、「どんな男性が」「どこで」「何をしていて」「どんな雰囲気の写真なのか」といった情報を追加し、イメージの解像度を上げてあげることが不可欠なのです。
それでは、先ほど挙げた4つのレイヤーについて、具体的に見ていきましょう。
まず、画像の中心となる被写体を具体的に定義します。 「男性」であれば、「20代の日本人ビジネスマン」のように、年齢、国籍、職業などの属性を加えます。被写体は人物に限りません。 「シャム猫」「赤いスポーツカー」「未来的なロボット」など、あらゆるものが主役になり得ます。
次に、被写体が存在する環境を指定します。 「近代的なオフィス」「夕暮れのカフェ」「ネオンが輝く夜の街」など、シーンを具体的に描写することで、画像の説得力が増します。 また、「青から水色へのグラデーション」や「ポップな模様の壁紙」のように、具体的な場所ではなく、色やデザインで背景を指定することも可能です。
被写体に動きやポーズを与えることで、画像はより生き生きとします。 「ノートパソコンで作業をしている」「同僚と会議で議論している」「コーヒーを飲みながら窓の外を眺めている」など、具体的な動作を加えることで、物語性が生まれます。
最後に、画像全体のテイストを決定します。 これが写真なのか、イラストなのか。イラストであれば、「水彩画風」「3Dアニメーション風」「浮世絵風」など、さまざまなスタイルが指定できます。 このスタイル指定を変えるだけで、同じ被写体と構図でも全く異なる印象の画像を生成できます。
この4つのレイヤーは、いわば画像の設計図です。 例えば、「20代の日本人ビジネスマン」(被写体)が、「近代的なオフィス」(背景)で、「ノートパソコンで作業をしている」(アクション)様子を、「フォトリアルなスタイル」(スタイル)で生成する、といった具合です。 この設計図の各要素を少し変えるだけで、バリエーションは無限に広がります。背景を「自宅のリビング」に変えればプライベートな雰囲気に、アクションを「ビールを飲んでいる」に変えれば仕事終わりのワンシーンに、スタイルを「アニメイラスト風」に変えれば全く異なるコンテンツに応用できます。 このフレームワークは、人物だけでなく、動物や架空のキャラクター、物体など、あらゆる対象に応用可能です。 最初に基本構造を決めてから、各要素を調整していくことで、効率的に多様なビジュアルを生み出すことができるでしょう。
画像生成AIは、もはや専門家だけのものではありません。 しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、AIに「伝わる」言葉を選ぶ技術、すなわちプロンプトエンジニアリングの基本を理解することが近道です。 今回ご紹介した「被写体」「背景」「アクション」「スタイル」という4つのレイヤー思考は、その第一歩です。 このシンプルなフレームワークを意識するだけで、あなたの画像生成は「偶然の産物」から「意図した創作」へと変わるはずです。 より多くの作例や詳細な応用テクニックについては、公式に公開されているプロンプトガイドも非常に参考になります。 ぜひ一度、この思考法を試してみて、頭の中のイメージが形になる楽しさを体験してください。