AIコーディングで手戻りが多い人ほど、実はコードに問題があるわけではありません。 原因はもっと手前にあります。 「設計を飛ばしている」——たったそれだけのことが、あなたの作業時間を2倍にしているかもしれません。
あなたはこんな経験がないでしょうか。 Claude CodeやCursorに指示を出す。コードは出てくる。でも意図と違う。修正を重ねるうちに、手作業で書いたほうが早かったと感じる。 「AIコーディング、結局使えないな」と思った瞬間、あなたは問題の本質を見誤っています。 AIが出すコードの質が低いのではありません。あなたが「何を作るか」を決めないまま、いきなり「作って」と頼んでいるのが原因です。 人間のエンジニアに仕事を頼む場面を想像してください。「いい感じのWebサイト作って」とだけ言って、期待通りのものが上がってくるでしょうか。来ません。 AIも同じです。ファイル構成、データの流れ、UIの状態遷移。これらを先に決めずにコードを書かせると、AIは「なんとなくそれっぽいもの」を生成します。結果、手戻りが発生し続けるわけです。 つまり問題は「AIの性能」ではなく「設計というステップを飛ばしていること」にあります。 \ Gemini Canvas × Google Sticth 解説 / 40分のランチウェビナーを開催します! テーマは「Vibe Coding」です。
Googleが開発するGemini CLIに「Plan Mode」という機能があります。 https://x.com/geminicli/status/2031761736232050707?s=20 https://developers.googleblog.com/plan-mode-now-available-in-gemini-cli/ Plan Modeの最大の特徴は「read-only」であること。このモードでは、AIがコードを変更したり実行したりしません。あなたの既存コードを読み取り、設計だけを提案します。 使い方は3通りあります。
/planコマンドを入力する具体的にビフォーアフターを見てみましょう。 Before:いきなりコード生成 あなたが「お問い合わせフォームを作って」と指示する。AIがHTML、CSS、JSを一気に生成する。でもバリデーションの仕様が違う。メール送信先も想定と違う。3回修正を繰り返して、結局40分かかる。 After:Plan Modeで設計→実行 まずPlan Modeで「お問い合わせフォームを追加したい」と伝える。AIが既存コードを読み、フォームの項目、バリデーションルール、送信先、エラーハンドリングの設計を提案する。あなたは「電話番号は任意にして」「送信先はこのAPIに」と設計段階で修正する。 設計が固まってから実行する。手戻りはほぼゼロです。 この差は「AIの性能」ではありません。「設計を先にやったかどうか」の差です。 建築で例えるなら、設計図なしにいきなり壁を建て始めるか、図面を引いてから着工するかの違いと同じ。当たり前のことですが、AIコーディングではこの当たり前が見落とされがちです。
AIコーディングツールは今、選択肢が急増しています。どれを使えばいいのか整理しましょう。 Gemini CLI(Plan Mode) は設計フェーズに強みがあります。read-onlyモードで既存コードを分析し、変更計画を立てる。Googleのインフラと連携しやすく、Geminiモデルの長いコンテキスト窓を活かせるのも利点です。ただし、まだプレビュー段階の機能も多く、安定性には注意が必要です。 Claude Code はAnthropicが開発するCLIエージェントです。最新のOpus 4.6を搭載し、コーディングベンチマークで79.2%のスコアを記録しています。コード生成・実行の精度が高く、実装フェーズでの信頼性に定評があります。 Cursor はVS Code互換のAI搭載エディタです。普段のエディタ操作の延長でAIを使えるため、導入のハードルが低いのが特徴。GUIベースで作業したい方に向いています。 GitHub Copilot CLI は2026年2月25日に正式リリースされたターミナルツールです。GitHub連携が強く、既存のGitHub運用フローに馴染みます。 ツール選びで大事なのは「どれが最強か」ではありません。「どのフェーズで何を使うか」です。 設計はGemini CLI Plan Modeで。実装はClaude CodeやCursorで。この組み合わせが、今のところ最も手戻りの少ないワークフローになり得ます。 もちろん、Claude CodeやCursorでも指示の工夫次第で設計的なやり取りは可能です。Plan Modeの価値は「設計と実行を仕組みとして分離した」ことにあります。意志の力に頼らず、ツールの構造が設計ステップを強制してくれる点が新しいのです。
AIコーディングの手戻りに悩んでいるなら、まず試すべきは新しいツールではなく「設計してから書かせる」という手順の変更です。 Gemini CLI Plan Modeは、その手順をツールとして実装した最初の実用的な選択肢と言えます。 今日からできることは3つだけ。
/planコマンドで設計モードを試す