Claude Codeを使っている方に質問です。 「PCの前を離れたら、AIが止まる」。 この問題、ずっと感じていませんでしたか? 長時間かかるタスクを走らせたい。でも途中で質問が来たら答えないと止まる。 外出先から「あのファイル直しておいて」と指示だけ飛ばしたい。でもClaude CodeはPC上のターミナルでしか動かない。 この制約が、なくなりました。 Claude Code Channels。 TelegramやDiscordからスマホでClaude Codeに指示を送り、結果を受け取れる機能です。
Channelsは、MCP(Model Context Protocol)をベースにした双方向通信の仕組みです。 やっていることはシンプル。
具体的なユースケースを3つ紹介します。
カフェにいるとき、自宅のPCで動いているClaude Codeに「このバグ直して」とDiscordで送る。 Claude Codeが修正を始めて、終わったらDiscordに「修正完了。テストも通りました」と返ってくる。
大規模なリファクタリングや、複数ファイルの一括処理を走らせたまま外出する。 途中でClaude Codeから「この部分、既存の関数を上書きしていいですか?」と質問が来たら、スマホで「はい」と答えるだけ。作業は止まらない。
CIが失敗したときの通知をChannels経由でClaude Codeに送り、自動で修正させる。監視アラートを受け取って調査を開始させる。 これにはMCP SDKを使ったカスタムチャネルの構築が必要ですが、仕組み自体は用意されています。人間が介入しなくても、イベント駆動でAIが動く世界が見えてきます。
ここからは実際の導入手順です。Discordを例に、ゼロから動かすまでを解説します。
<strong>claude --version</strong> で確認。<strong>npm install -g @anthropic-ai/claude-code</strong> で最新版に更新できます)Discord Developer Portalを開き、「新しいアプリケーション」をクリックします。アプリ名を入力して作成します。 https://discord.com/developers/applications 左サイドバーの「Bot」を開き、ボットのユーザー名を設定します。 ここで重要な設定が1つあります。 下にスクロールして「Privileged Gateway Intents」セクションを見つけ、「Message Content Intent」 を有効にしてください。 これを有効にしないと、ボットがメッセージの中身を受け取れません(空のメッセージになります)。
同じ「Bot」ページの上部にある「トークン」セクションで「トークンをリセット」をクリックします。
⚠️トークンは一度しか表示されません。 必ずこの場でコピーしてください。Step 5で使います。
Discordではボットと同じサーバーにいないとDMが送れません。 まずボットをサーバーに招待します。 左サイドバーの「OAuth2」→「インストール」を開きます。 下の方にある「デフォルトのインストール設定」>「サーバーのインストール」で「スコープ」に「bot」 を追加し、「権限」で以下にチェックを入れます。
Claude Code起動中のターミナルで以下を実行します。
/plugin install discord@claude-plugins-official
プラグイン一覧に <strong>discord</strong> が追加されれば成功です。
/discord:configure MTIz...
Step 2 でコピーしたトークンをそのまま貼り付けてください。<strong>.claude/channels/discord/.env に DISCORD_BOT_TOKEN=...</strong> として保存されます。
ファイルを直接編集するか、シェルの環境変数として設定することも可能です(シェル環境変数が優先)。
チャネルフラグなしではボットが接続しません。Claude Codeを一度終了し、ターミナルから以下のコマンドで再起動します。
claude --channels plugin:discord@claude-plugins-official
複数のチャネルを同時に使いたい場合は、スペース区切りで指定できます。
claude --channels plugin:discord@claude-plugins-official plugin:telegram@claude-plugins-official
Discordで先ほど作成したボットにDMを送ります。ボットがペアリングコードを返信するので、Claude Code側で以下を実行します。
/discord:access pair <ペアリングコード>
ボットが応答しない場合は、前のStepで <strong>--channels フラグ付きで起動しているか確認してください。チャネルが有効な状態でないとボットは応答しません。
次のDMからは、そのままClaude Codeに届くようになります。
ペアリングはIDを登録するための仕組みです。
登録が済んだら、知らない人がペアリングコードを取得できないようにポリシーを <strong>allowlist</strong> に切り替えます。
Claude Codeに頼んでもいいし、直接コマンドを叩いてもOKです。
/discord:access policy allowlist
これで、あなたのDiscordアカウントだけがボットに指示を送れる状態になります。 IDの確認方法:Discordの「ユーザー設定」→「詳細設定」で「開発者モード」を有効にすると、ユーザーやチャンネルを右クリック→「IDをコピー」でスノーフレーク(数字のID)を取得できます。
これで準備完了です。DiscordからボットにDMを送ると、PC上のClaude Codeが反応して、結果をDiscordに返してくれます。 ボットが処理中は「入力中…」の表示が自動で出ます。
私はこの機能を試した日、こう送りました。
「kawaiのtodoは?」 「/ai-news 実行」 1分後、Discordに差分付きでメッセージが返ってきました。スマホしか持っていないのに、自宅のPCでコードが書き変わっている。 この体験は、想像以上にインパクトがありました。 双方向のやりとりが成立するので、追加で「記事書いて」「記事の全文見せて」と送ることもできます。 PCのターミナルには、Discordからの指示とClaude Codeの処理がリアルタイムで表示されます。 ポイントは「双方向」であること。Claude Codeから質問が来たら、スマホで答えて作業を続けさせられる。 つまり、長時間タスクを走らせて外出しても、権限確認や判断ポイントでタスクが止まらなくなります。
Channelsを通じてClaude Codeが使えるツールは5つあります。 メッセージを受信すると「入力中…」の表示が自動で出ます。添付ファイルは自動ダウンロードされず、必要な時だけ取得します。
Discordだけでなく、Telegramにも対応しています。
BotFatherでボットを作成し、同様にプラグインをインストールする手順です。
さらに、自分でカスタムチャネルを構築することも可能です。MCP SDKを使えば、Slack、監視システム、社内ツールなど、あらゆるシステムからClaude Codeにイベントを送れます。
Webhook受信サーバーを立てれば、HTTPのPOSTリクエストでClaude Codeを起動するような自動化も組めます。
初めてChannelsを試す場合は、公式の <strong>fakechat</strong> デモも便利です。ローカルホストにチャットUIが立ち上がり、外部サービスの設定なしでChannelsの動作を確認できます。
/plugin install fakechat@claude-plugins-official
claude --channels plugin:fakechat@claude-plugins-official
ブラウザで http://localhost:8787 を開くとチャットUIが表示されます。
いくつか知っておくべきことがあります。
現在はリサーチプレビュー段階です。<strong>--channels</strong> フラグの構文やプロトコルの仕様は変更される可能性があります。
プレビュー期間中は、Anthropicが管理するプラグインのみ利用可能です。
Channelsは、PC上でClaude Codeのセッションが動いている間だけ機能します。セッションを閉じると、Discordからメッセージを送っても反応しません。 常時稼働させたい場合は、バックグラウンドプロセスとして起動しておく必要があります。
Claude Codeが権限確認を求めた場合、セッションは一時停止します。完全に無人で運用したい場合は <strong>--dangerously-skip-permissions</strong> フラグがありますが、信頼できる環境でのみ使ってください。
APIキーやConsole認証では利用できません。claude.aiアカウントでのログインが必要です。
組織アカウントの場合、管理者が claude.ai → Admin settings → Claude Code → Channels から有効にする必要があります。個人のPro/Maxプランでは、セッション起動時に <strong>--channels</strong> フラグを付けるだけで利用できます。
Claude Code Channelsは、単なるリモート操作の便利機能ではありません。 「AIエージェントが自分のPCに常駐して、メッセンジャー経由で指示を受ける」。 これは、AIとの付き合い方が根本的に変わる入口です。 今まではPCの前に座って、ターミナルで対話するのがAIエージェントとの接点でした。 Channelsによって、その接点がスマホのメッセンジャーに移る。つまり、いつでもどこでも、AIエージェントに仕事を任せられる。 まずはDiscordでボットを1つ作ってみてください。 10分でセットアップできます。 PCの前にいなくても、あなたのAIエージェントは働き続けます。