今回は、昨晩放送された話題の番組「REAL VALUE」を見た感想を、私なりの視点(AI × デザイン)で深掘りしてみたいと思います。 https://youtu.be/-AN_w7e64s8?si=OImaSq9Fb00l68uI X でもかなり盛り上がっていましたが、株式会社ZEALSの清水正大さんがプレゼンした「音声AI接客(Omakase.ai)」、皆さんはどう感じましたか? https://www.omakase.ai/ 堀江貴文さんが「こんなの俺でも作れる、くだらない」と一刀両断し、清水さんが「いや、絶対作れないっす」と食い下がる……あのヒリヒリするようなやり取りは、まさに番組のハイライトでした。 ただ、番組としてのエンタメ性もさることながら、ここで語られていた議論には「これからのAIサービスがどうあるべきか」という非常に重要な論点が隠されていたように思います。 今日は、番組の内容を振り返りつつ、私が感じた「音声AIの違和感」と「真のAIエージェントの未来」について書いていきます。 【 発売1週間ほどで重版決定 】 Amazon 売れ筋ランキング 商業デザイン売上 1位 を記録(10/15 調べ) 音声配信でも同じテーマでお話ししました。 ながらインプットしたい方はぜひご活用ください。
まず、一番の論争ポイントだった「技術的にできる・できない」の話。 清水さんが言う「できない(他社には模倣困難)」というのは、今の瞬間の技術で、泥臭い現場オペレーションまで含めて実装するのは難しい、という意味だと思います。 600社以上の導入実績や会話データというのは、確かに一朝一夕には真似できない資産です。 一方で、堀江さんが言う「できる」は、「AIモデルの進化速度を加味すれば、すぐに誰でも作れるようになる」という未来を見越しての発言だと感じました。 個人的には、堀江さん側の視点に同意です。 ChatGPTやGeminiといった基盤モデルは、ものすごいスピードで進化しています。今は職人芸が必要なチューニングも、半年後、1年後にはGoogleのWorkspaceにある標準機能レベルで、誰もがノーコードで実装できるようになる可能性が高い。 このままのスピードでAIが進化していけば、特定の機能(例えば自然な会話応答)だけを強みにするのは、差別化要因として弱くなっていくんじゃないかな、と予想しています。
次に気になったのが、ユーザー体験(UX)としての「音声接客」です。番組内で青汁王子(三崎優太氏)も指摘していましたが、ここが一番の疑問点でした。 正直、私たちがECサイトで日用品や消耗品を買う時って、「いちいち喋りかけて案内してもらう」のは面倒くさいですよね? 安く、早く、誰とも話さずにポチりたい。そこに「おもてなし」という名の手間は、あまり求めていないのが本音ではないでしょうか。 一方で、旅行や高価なブランド品のような「体験」を重視する買い物ならどうでしょう? ここにもパラドックスがあります。そういう場面で私たちが「おもてなし」を求める相手は、信頼できる「人間(ブランドのオーナーや熟練の店員)」であって、AIではありません。
では、AIは買い物において無力なのかというと、全くそうではありません。 私が考える「真のAIエージェント」の未来は、「対話すら不要な世界」です。 例えば、ブラウザにAIエージェントが常駐していて、私の過去の購買履歴や好みを完全に把握しているとします。 そうすると、いちいち「黒いメガネある?」と聞かなくても、
そろそろ洗剤が切れる頃では? 一番安いこれをカートに入れておきました 来週の旅行、あなたの好きなこのブランドの服が似合いそうです といった具合に、こちらの言語化(検索や会話)を待たずに、AI側から最適な選択肢を提示してくれるようになるはずです。 これが実現すれば、Webでの購買率は今の1%から劇的に上がるでしょう。 自分が欲しいものを探すためにブラウザを行ったり来たりする… という行為自体が、数年以内になくなっていく。世界は「音声で操作する」方向ではなく、「操作すらしなくていい(自動提案)」方向へと進んでいるのだと思います。
番組の最後、清水さんの事業には500億円という驚くべき査定額がつきました。 私はこの金額を、事業モデルの確実性ではなく、清水さん本人の「異常なまでの熱量」に対する評価だと受け止めました。 「音声AI接客」というアプローチ自体は、正直なところ時代の潮流と少しズレているかもしれません。 しかし、あの場にいた誰もが、清水さんの「世界を変えてやる」という狂気的な情熱に圧倒されたのは事実です。 プロダクトの方向性が少しズレていたとしても、あのものすごい熱量で修正し続け、ピボットしていけば、いつか本当に何かを成し遂げてしまうかもしれない。 堀江さんが「くだらない」と言いつつも、最後には笑顔を見せたのは、理屈を超えた起業家の魂に触れたからでしょう。 私自身は、やはり「AIに接客されたくない」派ですし、音声対話型のAIが世界を席巻する未来には懐疑的です。 ですが、AI技術の進化と、それを使いこなそうとする人間の執念がぶつかり合う様は、見ていて非常に刺激を受けました。 引き続き、「 AI × デザイン 」の視点から最新情報を発信していきます。ぜひフォローして、次の記事をお待ちいただければと思います。 【 発売1週間ほどで重版決定 】 Amazon 売れ筋ランキング 商業デザイン売上 1位 を記録(10/15 調べ) 🔽 デザイン添削・キャリア相談