「たったこれだけで?」 と思われるかもしれませんが、商品名やキャッチコピーの変更は、時にビジネスの成果を大きく左右する力を持っています。消費者の心に響く言葉は、製品の魅力を最大限に引き出し、購買意欲を刺激するからです。 この記事では、実際に商品名やコピーを変えたことで売上を伸ばした成功事例を、具体的なデータや背景とともにご紹介します。あなたのビジネスに活かせるヒントがきっと見つかるはずです。 伝え方に関する「無料ウェビナー」を開催します。 申し込みは3分ほどで完了します。ぜひご参加ください。 https://kawai-design0522.peatix.com/
変更前商品名 缶入り煎茶 変更後商品名 お~いお茶 背景と結果 伊藤園が1985年に発売した「缶入り煎茶」は、当時まだ珍しかった緑茶飲料の先駆けでした。しかし、より消費者に親しみやすく、家庭的なイメージを打ち出すため、1989年に商品名を「お~いお茶」へと変更しました。 このネーミングは、家庭で誰かに呼びかけるような温かみがあり、多くの人々の心に響きました。 結果として、「お~いお茶」は緑茶飲料市場で圧倒的なシェアを獲得し、ロングセラーブランドとしての地位を確立しました。覚えやすく、口ずさみやすいネーミングが、ブランドの認知度向上と売上増に大きく貢献した事例です。 学び ターゲット顧客に親近感を持たせるネーミングは、強力なブランド構築に繋がります。
当初のコピーの方向性 嫌なニオイを元から消し去る「消臭効果」 変更後のコピーの方向性 掃除の仕上げに使い、良い香りでリフレッシュする「習慣化」と「ご褒美」 背景と結果 P&Gが発売した「ファブリーズ」は、当初、布製品の嫌なニオイを消すという機能面を前面に押し出していましたが、売上は伸び悩んでいました。消費者は、ニオイに慣れてしまっているか、ニオイを認めたくない心理が働き、積極的に「消臭」を求める行動には繋がりにくかったのです。 そこでP&Gは、消費者の行動を徹底的に調査。掃除を終えた後の達成感や爽快感を求める主婦が多いことに着目し、「掃除の仕上げにファブリーズをスプレーして、良い香りに包まれる」という新しい習慣を提案しました。CMでも、掃除後に気持ちよさそうにファブリーズを使うシーンを描写。「消臭」という課題解決型から、「気持ちよさ」という報酬型への訴求転換です。 このコピー戦略の変更により、ファブリーズは爆発的なヒット商品となり、布用消臭スプレー市場を確立しました。 学び 製品の機能だけでなく、顧客が製品を使うことで得られる「感情的な価値」や「新しい習慣」を提案することが、購買意欲を刺激します。
当初の商品名候補 他社類似品に多い「冷却シート」「ひえひえシート」など 決定した商品名 熱さまシート 背景と結果 小林製薬は、製品のベネフィット(顧客が得られる利益)が直接的に伝わるネーミングを得意としています。「熱さまシート」もその代表例です。発熱時に「熱を冷ましたい」という消費者のニーズに直接的に応える商品名となっています。 もし商品名が「冷却ジェルシート」のような機能説明に留まっていた場合、緊急時に「熱を何とかしたい」と考えている消費者には響きにくかったかもしれません。「熱さま」という言葉を使うことで、具体的な使用シーンと効果が瞬時にイメージでき、安心感を与えます。 この分かりやすさが支持され、「熱さまシート」は冷却ジェルシート市場でトップクラスのシェアを誇る商品となりました。 学び 顧客が抱える問題やニーズを商品名で直接的に表現することで、製品の価値が伝わりやすくなり、選択されやすくなります。