Google Workspaceを毎日使っているのに、まだブラウザでポチポチ手作業していませんか? 2026年3月3日、Googleがひっそりと公開したCLIツール「gws」。 https://github.com/googleworkspace/cli これ1つで、Gmail・Drive・Calendar・Sheets すべてをコマンド1行で操れます。 しかもAIエージェントとの連携が前提の設計です。 30分のウェビナーを開催します! 自主企画初回のテーマは「Nano Banana 2」です。
まず「CLIって何?」という方のために。 CLI(コマンドラインインターフェース)とは、文字を打ち込んでパソコンを操作する方法です。 マウスでクリックする代わりに、キーボードで命令を出す。 「gws」は、このCLIでGoogle Workspaceの全サービスを操作できるツールです。 たとえば、Driveのファイル一覧を見たいとき。 ブラウザを開いて、Driveにアクセスして、フォルダを探して……という手順が不要になります。 コマンド1行。それだけで完了します。 しかも、このツールには従来のCLIにはなかった革新的な仕組みが入っています。
これまでGoogle Workspaceを自動化しようとすると、サービスごとに別々のツールが必要でした。 Driveの操作にはこのツール。 Gmailにはあのスクリプト。 Calendarはまた別の設定——。 gwsは違います。 1つのコマンド体系で、すべてのGoogle Workspace APIにアクセスできます。 Drive、Gmail、Calendar、Sheets、Docs、Chat、Admin……。 ひとつ覚えれば、全部使えるわけです。
ここが一番おもしろいポイントです。 普通のCLIツールは、開発者がコマンドを手作業で定義しています。 だからAPIが変わるたびにアップデートが必要でした。 gwsはGoogleのDiscovery Serviceから、リアルタイムでAPI仕様を取得します。 つまり、GoogleがAPIを追加・変更したら、gwsも自動的に対応する。 ツール側のアップデートを待たなくていいんです。 これは従来のCLIツール(GAMなど)とは根本的に異なるアプローチです。
ここが本命です。 gwsにはMCP(Model Context Protocol)サーバーが内蔵されています。 MCPとは、AIエージェントが外部ツールを操作するための共通規格。 Claude DesktopやGemini CLIなどのAIから、直接Google Workspaceを操作できるようになります。 しかも、40種以上のプリビルドスキルと100種以上のワークフローレシピが用意されています。 「メールを検索して要約して」「カレンダーに予定を追加して」 こんな指示を、AIに直接お願いできる時代が来ました。
実際のコマンドを見てみましょう。 Driveのファイル一覧を取得
gws drive files list --params '{"pageSize": 10}'
スプレッドシートを新規作成
gws sheets spreadsheets create --json '{"properties": {"title": "月次レポート"}}'
ファイルをDriveにアップロード
gws drive files create --json '{"name": "report.pdf"}' --upload ./report.pdf
MCPサーバーを起動(AIエージェント連携用)
gws mcp -s drive,gmail,calendar
ポイントは、どのサービスでも gws [サービス名] [操作] という統一された形式で使えること。
覚えることが少ない。
これは地味ですが、実用上とても大きなメリットです。
さらに --dry-run オプションをつけると、実際には実行せずに「何が起きるか」をプレビューできます。
初心者でも安心して試せる設計になっています。
先ほどMCPの話をしましたが、もう少し深掘りしましょう。 なぜAIエージェント連携が「本命」なのか? 答えはシンプルです。 CLIを使うのすら、もう人間がやらなくていいからです。 たとえば、こんなワークフローが可能になります。
導入は驚くほどシンプルです。 ステップ1:npmでインストール
npm install -g @googleworkspace/cli
ステップ2:認証セットアップ
gws auth setup
このコマンドで、Google Cloudプロジェクトの作成からOAuthログインまで、対話的に完了します。認証情報はOS標準のキーチェーンに暗号化保存されます。 ステップ3:使い始める
gws drive files list
3つのコマンドで、もう使えます。
ここで冷静になりましょう。 gwsは2026年3月3日に初回リリースされたばかりです。 最新バージョンはv0.3.1。 v1.0に至るまで、破壊的な変更が入る可能性があります。 もうひとつ重要なのは、リポジトリに「Not an officially supported Google product」という記載があること。 Google公式のGitHub organization配下ですが 正式なサポート対象製品ではありません。 本番環境での利用は時期尚早です。 ただし、わずか2日間でv0.1.2からv0.3.1まで急速にイテレーションされており、開発の勢いは間違いなく本物です。 「今すぐ本番投入」ではなく、「今のうちに触って感覚を掴んでおく」 このスタンスがベストでしょう。
gwsが示しているのは、明確な未来です。
GUIで「操作する」時代
↓
CLIで「命令する」時代
↓
AIに「任せる」時代。
この流れは止まりません。
じゃあ人間は何をするのか?
「何をやるか」を決めることです。
どのメールが重要か。どのデータを分析すべきか。
どんなアウトプットを作るべきか。
操作は道具に任せていい。
でも、「意志」だけは自分で持たないといけない。
私はいつもこう言っています。
道具より、覇気を研ぎましょう。
gwsという新しい道具が登場しました。
でも、最後にあなたの仕事の質を決めるのは
あなたが「何をやりたいか」という意志の強さです。
まずは npm install -g @googleworkspace/cli を叩いてみてください。