【AIを"雇う"時代が始まった】Genspark Clawがローンチ——専用クラウドPCで動く「AI社員」の全容
2026. 03. 13
【AIを”雇う”時代が始まった】Genspark Clawがローンチ——専用クラウドPCで動く「AI社員」の全容
2026年3月13日、AI企業Gensparkが新サービス「Genspark Claw」を正式にローンチしました。
https://x.com/genspark_japan/status/2032353930341163239?s=20
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000176655.html
同社はこれを「あなたの最初のAI社員」と位置づけています。
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Genspark Clawとは何か
Genspark Clawは、ユーザーごとに割り当てられた専用クラウドPC「Genspark Cloud Computer」の上で動くAIエージェントです。
ユーザーはLINE、Slack、Teams、WhatsApp、Telegramなど、ふだん使っているチャットツールからメッセージを送るだけで仕事を依頼できます。
Clawが実行できるタスクは多岐にわたります。
- リサーチ
- スケジュール管理
- メール対応
- コンテンツ生成
- 電話発信
- コードのデプロイ
結果はチャット上にそのまま返ってきます。
技術基盤
Genspark ClawとAI Workspace 3.0は、以下のインフラとモデルの上に構築されています。
- クラウド: Microsoft Azure
- モデル: Anthropic Opus 4.6、OpenAI GPT-5.4、NVIDIA Nemotron 3 Super
複数のフロンティアモデルを組み合わせて動作する設計です。
OpenClawとの違い:セキュリティ設計
OpenClawはユーザーのローカルマシン上で動作し、システム全体へのアクセス権を持ちます。
セットアップの複雑さとセキュリティ上の懸念が、企業導入の障壁になっていました。
Genspark Clawはこの問題に対して「プライバシー・バイ・アイソレーション」というアプローチを取っています。
- ユーザーごとに専用のクラウドインスタンスを割り当て
- 他のユーザーのデータとは完全に分離
- アクセス権限はユーザーが明示的に管理
ローカルPCにフルアクセスを与えるのではなく、隔離されたクラウド環境内でAIを動かす設計です。
同時発表:AI Workspace 3.0
Genspark Clawと同時に、AI Workspace 3.0も発表されました。
Claw以外に以下の機能が含まれます。
- Genspark Workflows: 約20個のアプリをまたぐ定型業務の自動化
- Genspark Teams: DM、グループチャット、メンバー検索
- Genspark Meeting Bots: 会議への自動参加と議事録作成
- Speakly: iOS/Android対応の音声指示機能
- Chrome拡張機能
- Realtime Voice: 音声によるリアルタイム指示
CEOのEric Jing氏は「AIは”ツールとして使う”段階から”人間のようなエージェント”として活用する段階へ移行している」とコメントしています。
出資元Emergence CapitalのJoe Floyd氏は「AIが”支援”から”実行”へ移っていることが大きな変化」と述べています。
Gensparkの成長速度
Gensparkは2023年12月にシリコンバレーで創業。
共同創業者兼CEOのEric Jing氏はMicrosoft Bingの創設メンバーで、元Baidu副社長です。
数字で見る成長:
- ARR(年間経常収益): $200M突破(11ヶ月で達成、直近2ヶ月で倍増)
- 資金調達: Series Bを$385Mに拡張
- 評価額: 約$1.6B(ユニコーン到達まで20ヶ月未満)
- ユーザー数: 4,000万人以上
- Fortune 500導入率: 85%
料金体系
- Free: 1日100クレジット、1GB AI Driveストレージ
- Plus: $24.99/月(10,000クレジット/月、50GB AI Drive)
- Pro: $249.99/月(125,000クレジット/月、優先速度)
まとめ
Genspark Clawが提示したのは、AIエージェントの新しい運用モデルです。
ローカルPCに全権を渡すOpenClaw型ではなく、隔離されたクラウドPC上でAIを動かし、チャットツール経由で指示を出す。
セキュリティとアクセシビリティの両立を狙った設計です。
ARR $200Mを11ヶ月で達成し、評価額$1.6Bに到達した速度は、このカテゴリへの市場の期待を示しています。
Sources
— 了 —