「また何かアップデートされてる……」 3月に入ってからClaudeの更新通知が止まりません。 Computer Use、Dispatch、Channels、4.6モデル。名前だけ見ても何が何だかわからない。私も正直、追いかけるだけで1日が終わる感覚でした。 この記事では、2026年3月にClaudeに起きた変化を「結局あなたの仕事に何が関係あるの?」の視点で整理します。全部覚える必要はありません。自分に刺さる1つだけ持ち帰ってください。 もうパワポには絶対に戻れない 〜Claude Codeによる非常識なスライド制作〜
3月23日、Claudeに「Computer Use」が追加されました。 これは文字通り、AIがあなたのPCを操作する機能です。マウスを動かし、キーボードを叩き、ブラウザを開く。 ファイルを探して、アプリを切り替えて、作業を進める。あなたが画面の前に座ってやっていたことを、Claudeが代わりにやります。 「それ、怖くない?」と思った方。正常な反応です。 Anthropicもそこはかなり慎重に設計しています。新しいアプリにアクセスする前に必ず許可を求めてきます。プロンプトインジェクション(AIを騙す攻撃)の自動スキャンも入っています。いつでも止められます。 現時点ではmacOSのみ。Windows対応は今後です。Claude ProまたはMaxプランの加入者が使えます。
たとえば「このExcelのデータをまとめて、Googleスライドに貼って、メールで送って」。こういう作業を、Claudeが画面上で一気にやります。 今までのAIは「テキストで答えを返す」だけでした。Computer Useは「実際に手を動かす」段階に入ったということです。
Computer Useに先立つ3月17日、Dispatchが発表されました。 スマホのClaudeアプリからQRコードを読み取るだけで、自宅や会社のMacとペアリングできます。あとは外出先からスマホで指示を送るだけ。Mac上のClaudeが作業を進めてくれます。 電車の中で「昨日の会議メモを整理しておいて」と送る。家に着いたらMacの画面に整理済みのドキュメントが開いている。そういう使い方です。 Computer Useと組み合わせると、スマホから自宅のMacを”AIごしに遠隔操作”できます。
Macがスリープすると動作が止まります。ノートPCをメインにしている方は、スリープ設定を確認してください。
3月13日、Claude Opus 4.6の「1Mコンテキスト」が一般提供になりました。 1M(100万トークン)は、日本語で約50万文字。新書4〜5冊分です。つまり、本1冊をまるごとClaudeに読ませて「要約して」「この章の矛盾を指摘して」ができるようになりました。 さらにOpus 4.6はClaude Codeのデフォルトモデルになっています。つまりClaude Codeを使うだけで、最高性能のモデルが自動的に動きます。
「Claude Codeってプログラマー向けでしょ?」 半年前ならその認識で合っていました。 でも2026年3月のClaude Codeは、もう別物です。
3月19日に追加されたChannelsは、DiscordやTelegramからClaude Codeにメッセージを送れる機能です。 スマホでDiscordを開いて「明日のプレゼン資料を作っておいて」と打つ。PCのClaude Codeが受け取って作業を始める。終わったらDiscordに「できました」と返ってくる。 コードを書く必要はありません。チャットするだけです。
Claude Codeにスケジュールを設定すると、決まった時間に自動でタスクを実行します。
「毎朝7時に競合のプレスリリースをチェックして要約して」 「毎週金曜に今週の売上データを整理して」 cron(定期実行の設定)という仕組みですが、Claude Codeが案内してくれるので技術知識は不要です。Anthropicのクラウド上で実行されるため、PCを閉じていても動きます。
8日間で7回のアップデート。ほぼ毎日です。
有料プラン限定の話ばかりではありません。3月はClaude全体が底上げされています。
Claudeがあなたとの会話を記憶する機能。以前はProプラン以上でしたが、無料ユーザーにも開放されました。 「私はマーケ担当です」と一度伝えれば、次の会話でも覚えています。毎回自己紹介する手間がなくなります。
Claudeがチャート、グラフ、ダイアグラムをその場で生成できるようになりました。 「売上データをグラフにして」と言えば、会話の中にグラフが表示されます。スクリーンショットを撮ってスライドに貼るだけ。
AIの社会的影響を研究する新組織が設立されました。直接あなたの仕事に影響するわけではありませんが、「AIを安全に発展させる」姿勢が組織レベルで強化されたということです。 Anthropicが安全性にどれだけ投資しているかは、使うツールを選ぶ判断材料になります。
Claudeを組み込んだサービスが急増します。今後「実は裏でClaude動いてます」というツールがどんどん出てくるはずです。
全部は無理です。1つだけ選んでください。
→ Computer Useを見てください。AIが画面を操作する動画がAnthropicの公式ブログにあります。チャットの次のステージが始まったことが30秒でわかります。
→ 3月14日にClaude Code完全入門の記事を書きました。コピペ1回で始められます。ターミナルが怖い人向けです。
→ Memory機能が無料で使えるようになりました。claude.aiでアカウントを作って、まず会話してみてください。「私は〇〇の仕事をしています。こういうことに困っています」と伝えるだけで、次回から精度が上がります。 3月のClaudeは、「賢くなった」のではなく「できることが増えた」アップデートでした。テキストを返すだけのAIから、PCを操作し、スマホから指示を受け、寝ている間も動き続けるAIへ。 全部を追う必要はありません。自分の仕事に一番近い1つを、今日試してください。