良かれと思って丁寧に説明しているのに、相手はポカーン。 会議で発言すれば「で、結局何が言いたいの?」と一蹴される。 そんな経験はありませんか?その原因は、あなたの話が「いきなり頂点から積み上げる積み木」になっているからかもしれません。本記事では、どんな相手にも一瞬で理解されるコミュニケーションの絶対法則「積み木の原則」を、誰でも実践できる形でお伝えします。
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「伝え方」には、相手に情報を理解してもらう「ステップ1」と、理解した上で行動してもらう「ステップ2」があります。 そして、驚くほど多くの人が、最初の「ステップ1」でつまずいています。その原因は、話す内容や熱意、声の大きさなどではありません。問題は、話す「順番」にあります。 私たちはつい、自分が伝えたいことから話し始めてしまいます。しかし、相手の頭の中に「土台」がない状態で、いきなり詳細な情報を投げ込んでも、それはただ上空を通り過ぎていくだけ。相手を混乱させ、聞く気を失わせてしまうだけなのです。 伝わるコミュニケーションの秘訣は、まず相手の頭の中に、話を受け止めるためのしっかりとした土台を作ってあげることから始まります。
ここで一つのシンプルな原則を提案します。それは「コミュニケーションは積み木を積む作業である」という考え方です。 安定したタワーを作るには、まず大きくて平らな、土台となる積み木を置く必要があります。そして、その上に徐々に小さな積み木を乗せていく。これが唯一の正攻法です。 これを会話に置き換えてみましょう。最初の「大きくて平らな積み木」とは、話の全体像や、抽象的なテーマのことです。「今日は〇〇について話します」「このプロジェクトの目的は△△です」といった、いわば会話の地図を相手に渡す行為です。 この土台があるからこそ、相手は「なるほど、今はこの話をしているんだな」と安心して、その後の具体的な話を聞くことができるのです。
ところが、伝わらない人の多くは、この原則と全く逆のことをしています。 いきなり、非常に小さく、形のいびつな積み木から積もうとするのです。例えば、何の脈絡もなく専門用語を使い始めたり、細かいデータの説明から入ったりするケースがこれにあたります。 これは、土台のない場所に小さなブロックを置こうとするようなもの。当然、安定しません。さらに最悪なのは「三角形の積み木」から始めることです。一度これを置いてしまえば、その上にはもう何も積むことができません。 相手の思考はそこで完全にストップしてしまいます。積み木で考えれば誰もが「それは無理だ」とわかるのに、こと会話になると、私たちは平気でこの過ちを犯してしまうのです。
では、なぜこれほど多くの人が「悪い積み方」をしてしまうのでしょうか。 その根源は、私たちの普段のコミュニケーション環境にあります。友人や家族、気心の知れた同僚との会話を思い出してみてください。 そこでは、お互いの知識や状況といった「前提」が共有されています。いちいち全体像から話さなくても、いきなり具体的な話題に入って盛り上がることができます。 この「前提共有型コミュニケーション」に慣れすぎたまま社会に出ると、前提を全く共有していない上司や他部署の人間、そして顧客に対しても、同じスタイルで話してしまいます。 結果、「何が言いたいのかわからない」という悲劇が生まれるのです。伝わる話し方は、生まれ持った才能ではなく、後天的に習得すべきスキルなのです。
この「積み木の原則」は、人間相手のコミュニケーションに限りません。ChatGPTのような生成AIに指示を出す際にも、全く同じことが言えます。 AIは膨大な知識を持っていますが、あなたが今何をしたいのか、という「前提」や「目的」を共有しているわけではありません。 いきなり「〇〇のキャッチコピーを考えて」とだけ指示しても、AIはあなたがどんな文脈で、誰に向けて、何を達成したいのかわからないため、的外れなアウトプットしか返せません。 「これから新規事業のプレゼン資料を作る。目的は投資家から資金調達すること。ターゲットは30代男性。だから、その層に響くようなキャッチコピーを考えて」というように、まず全体像(土台)を伝えてあげることで、AIはようやくあなたの意図を正確に理解し、精度の高い回答を生成できるのです。
伝わる人になるために、明日からできることは非常にシンプルです。 それは、何かを話す前に、必ず相手に「会話の地図」を渡す習慣をつけることです。「今から3分ください。 〇〇の件について、結論と理由を話します」この一言があるだけで、相手は安心してあなたの話を聞く準備ができます。これが、大きくて平らな積み木を、相手の頭の中にそっと置いてあげる行為なのです。 今回ご紹介した「伝え方」の原則は、ほんの入り口に過ぎません。より具体的なテクニックや、相手を「行動」させるためのステップ2についても、いずれお伝えできればと思います。 私はこのように、AIとデザイン、そしてコミュニケーションを掛け合わせた発信を続けています。最新の情報はX(旧Twitter)や各種イベントでもお伝えしていますので、ぜひチェックしてみてください。